1999-11-11 第146回国会 参議院 財政・金融委員会 第2号
保証行為によって、その昔、尾崎紅葉の「金色夜叉」、ああいうような中には例えばお金を貸して代物弁済ということで、例えば百万円のお金を貸して数千万円のものを代物弁済にして取得してしまう、そのような明治時代あるいは昭和の初期というものがあったやに聞いております。したがって、明確な保証期限、限度ということを指定したわけでございます。
保証行為によって、その昔、尾崎紅葉の「金色夜叉」、ああいうような中には例えばお金を貸して代物弁済ということで、例えば百万円のお金を貸して数千万円のものを代物弁済にして取得してしまう、そのような明治時代あるいは昭和の初期というものがあったやに聞いております。したがって、明確な保証期限、限度ということを指定したわけでございます。
内容的にも古い脚本を使わないで、明治時代の作家の脚本を使いまして、新しい演技様式を使ったわけでありまして、代表的なものとしては、尾崎紅葉の「金色夜叉」ですとか、徳富蘆花の「不如婦」ですとか、泉鏡花の「高野聖」などがあげられようかと思います。
尾崎紅葉の云々というのでありますが、あれは泉鏡花のもので甲に入っておりますし、与謝野晶子の「みだれ髪」も甲に入れております。それから、ロシア語はみないま言った未整理になっておりまして、そういうことでだいぶ事情が違うかと思っておりますけれども、とにかく、乙部の中も至急整理し、一そう利用できるようにしなければならぬと思っております。
そうして、私がマスコミからとったこの報道によりますと、たとえば尾崎紅葉の「参宮日誌」の初版本、これが未整理の中に入っておる。
尾崎紅葉までさかのぼるというわけにはいかぬだろうと思います。この法の運用が、緊急措置とは思いますけれども、文部省の不明の面がこの尾崎さんの問題については出てきていると思うし、はっきり終身年金ということは示されている。
金色夜叉を書きました尾崎紅葉に、またもこいちゃでだますのかという都々逸がありますが、またもこいちゃでだますのかという、そういう気持を、私も、国民もきっと持っておるのではないかと思うのです。そういうことを考えますと、ただ信頼しろ、信頼しろとおっしゃるだけでなく、そのためには、信頼できる実績を今までに作り上げておいでになってなければ、私はちょっと無理じゃないかと思うのです。
尾崎紅葉氏などもこの間未亡人がなくなりましたが、未亡人生存中に著作権はもちろん切れまして、実に落魄な生活を送られたのであります。これを五十年ということにしようというので、著作権協議会がしきりに努力しておりますが、五十年になつたにしましても、著作権の相続というものが実に微々たるものだということでございます。
(拍手) 幸田露伴先生は、慶應三年東京に生れられ、明治十六年電信修技学校を卒業、同二十年北海道において一介の電信技手として勤務せられましたが、文学修行のために退職せられまして、早くも二十四才にして小説処女作を発表せられ、続いて「一刹那」、あるいは「風流佛」、あるいは「五重塔」、あるいはまた「天うつ波」等々の諸傑作を発表されることによりまして、尾崎紅葉とともに、明治文壇における紅葉露伴時代を現出せられ
すでに明治の後半期におきまして尾崎紅葉と共に並び称せられ、いわゆる紅葉、露伴時代というようなものが作り出されておるのであります。その時の露伴はまだ二十台三十台の年輩であります。それにつきまして私ふと思い出しましたことは、勝海舟の氷川清話の中で、この海舟が二人のことについて申しておる言葉であります。今日は突然のことでございまして、私は何の用意もございません。